1)疾患の特徴  
主に冬期(12月~3月)に流行する。急な発熱、頭痛、咽頭痛、全身倦怠感などのほか、嘔吐、下痢等消化器症状を呈することも多い。肺炎、脳炎・脳症の合併があると死亡にいたるおそれがある。小児では脳炎・脳症が問題で、3歳以下の子供に注意を要する。インフルエンザウイルスには、A、B、C型があるが、A型が大流行しやすく、B型は局地的流行にとどまることが多い。ウイルスは咽頭・鼻粘膜で増殖し、飛沫感染する。潜伏期間は、1~2日と短い。予防接種は有効であり、重症化を防ぐ効果はあるが、流行を阻止するだけの期待はできないとされる。ハイリスク者(高齢者や基礎疾患のある者など)への接種が勧められている。  

2)登園登校基準  
解熱したのち2日を経過し、全身状態も良好であれば出席できる。肺炎、脳炎等の合併は有効期間中に高熱になり、呼吸困難や意識障害などの症状を発してくる。
 
3)予防は  
外出後のうがい・手洗い。
疲れたら十分休ませます。
厚着させないようにします。
予防接種を受けることが大切です。