「食育・適塩化フェア2024と「高血圧ゼロのまち」」(第658号令和6年10月1日)
2024/11/28(木)
食育・適塩化フェア2024と「高血圧ゼロのまち」 10・6
南立水地区 勝谷 友宏
10月6日、快晴の日曜日、尼崎市民まつりが市役所を中心に盛大に行われる中、「食育・適塩化フェア2024」が中央北生涯学習プラザ3階で行われました。尼崎市医師会からは、内科医会の先生方、適塩化計画推進委員会の槇林先生、関西ろうさい病院糖尿病内科の山本先生に健康相談コーナーの相談医をお務めいただきました。今年は500名を超える来場があり、看護協会と一緒に行った相談コーナーも好評で休みなしの盛況でした。お務めいただいた先生方、日曜日にご協力いただき有難うございました。
ご存知のように昨年より「高血圧ゼロのまち」に尼崎市が認定されましたので、この幟をはためかせ、来場者にはしっかり血圧を測っていただき、保健師や私からの指導、パンフレットのお渡し、塩分チェックシートの実施なども行いました。
今年は園田学園がキッチンカーを駐車場に出店され、食塩2gのひよこ豆のナンカレーを販売されていました。
例年通り数十名が参加される薬剤師会のみなさんは、体組成や血管年齢の測定、塩分摂取に関するクイズを実施、園田学園は自分の食べている食事を食品サンプルで選んで機械にかけるとカロリーや塩分、栄養チェックを行う食事バランス診断と食育絵本の読み聞かせを、兵庫県栄養士会は「出汁」の試飲(同じ塩分で出汁のあるなしを飲み比べる)、明治安田生命は野菜・果物の摂取量を簡便に確認できる「ベジチェック」を行っていただきました。
さらに歯科医師会は口腔機能検査を、尼崎市は骨密度測定も実施しましたので、来場者は小1時間、健康に関わる様々な情報に触れ、体験して、満足して帰途についていただけたと確信しております。一方で、昨年実施されたスタンプラリーは行われなかったため子供さんの来場が少なめであったのが残念でした。
「高血圧ゼロのまち」は全国で十数カ所の地方自治体が参加しており、昨年から加わった尼崎市はニューカマーとなります。食育・適塩化フェア2024の翌週に福岡国際会議場で開かれた日本高血圧学会総会にて、参加自治体が一堂に介するシンポジウム、ポスター発表があり、私もアドバイザーとして参加して参りました。地産地消を考えながら地方色豊かなそれぞれの取り組みがなされており、尼崎でも実践できそうな介入もありましたので、今後の行政ならびに多職種で一緒に「高血圧ゼロ」に役立つ取り組みに役立てていきたいと考えております。ぜひ会員の先生方にも、尼崎市の取り組みを知っていただき、患者さんと一緒に「高血圧ゼロ」を図るためには何ができるかご一考いただければ幸いです。