謹賀新年「新年のご挨拶」(第649号令和6年1月1日)

謹賀新年
新春のごあいさつ
尼崎市医師会会長 杉原 加壽子

新年あけましておめでとうございます。会員の皆様におかれましては良き新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。昨年中は、尼崎市医師会の会務・運営に多大なご協力・ご支援を賜り厚く御礼申し上げます。
新型コロナウイルス感染症が5類になって7か月が過ぎました。世の中はほとんど元の状態に戻っているように見えます。またそれとともに様々な感染症が爆発的に発生し、自然界のウイルスの力関係を見せつけられたようです。
新しい年を迎え、医療界はトリプル改定でどのような形になっていくのかは予断を許しませんが、尼崎市は新しい課題を前に今年も邁進していきたいと思っています。休日夜間急病診療所の運営や災害対策、そして地域共生社会に対応するための「医療介護連携支援センターあまつなぎ」の発展的な活用など、さまざまな課題があります。高齢者だけでなく小児やAYA世代も含めたすべての世代・障害児者など、尼崎市内に重層的支援体制を構築するため今年も頑張って行きましょう。
尼崎市医師会内での検討事案も山積しておりますが、いつも会務にご協力を頂いている会員の先生方と、私たち尼崎市医師会を支えてくれている事務局員にとって、今年も素晴らしい年になることを願っています。そして、若い世代の先生方にも医師会活動に関心を持っていただけるよう頑張っていきますので、今後とも何卒よろしくご協力ご支援を賜りますようお願い申し上げます。この1年が実り多い年になることを祈念して新春のご挨拶とさせていただきます。

 

 

新年のご挨拶
兵庫県医師会会長 八田 昌樹
あけましておめでとうございます。尼崎市医師会員の皆様におかれましては、健やかに新年をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。旧年中は兵庫県医師会の会務や事業運営に多大なご支援ご協力をいただきまして誠にありがとうございました。心から感謝申し上げます。
私が会長に就任して1年半が経ちました。郡市区医師会との連携、協力を強固にするという目的で、兵庫県の全医療圏を順番に訪問させていただきました。都市部と郡部では、地域医療構想における医療提供体制、医師の働き方改革、医師の偏在、感染症対応等すべてにおいて大きな違いがあります。今までのように病床削減ありきではなく、地域に応じた医療提供体制が必要となってきます。兵庫県医師会としては、地域医師会の方針を尊重して行政との対応等に協力していきたいと考えています。
今の時点で、診療報酬改定がどうなっているかわかりませんが、物価高騰と賃金上昇に対応するには、診療報酬という公定価格で運営するしかない医療機関にとってその引き上げは必須のことです。日進月歩している医療・介護を提供し、国民の生命と健康を守るための原資として適切な財源を確保するように強く要望します。
本年も兵庫県医師会は、兵庫県民の生命と健康を守り、会員の先生方が自信と誇りを持って医療を提供できるように役員一同邁進していく所存ですのでご協力ご支援のほど宜しくお願い申し上げます。

 

 

ごあいさつ
尼崎市長 松本  眞
新年、あけましておめでとうございます。
一般社団法人尼崎市医師会の皆様方には日頃より、保健・福祉・医療の分野で多大なご尽力をいただいておりますことに、深く敬意を表しますとともに厚く御礼申し上げます。
昨年は、新型コロナウイルス感染症の位置づけが5類感染症へ変更され、基本的な感染対策のもと、数多くの催しが盛大に開催されるなど、あらためて尼崎市の活力を感じております。
策定にあたり尼崎市医師会の皆様からご意見をいただきました「子ども・子育てアクションプラン」や本年4月から計画期間が開始する「第4次地域いきいき健康プランあまがさき」の推進、そして、令和7年の完成を目指し建て替えを進めております休日夜間急病診療所の運営など、今後も本市の取組には尼崎市医師会の皆様のご協力が欠かせません。
尼崎市では、「まちのイメージが良くなった」と言っていただける市民の方の割合が過去最高になるなど、好循環に向けた前向きな動きが現れてきています。こうした流れをより強固なものとし、これまでの改革の成果を成長軌道に乗せていくためにも、ファミリー世帯の定住・転入促進、地域経済の活性化等に資する取組をさらに加速させ、尼崎を次のステージに進めるべく全力を尽くしてまいりますので、どうか皆様方におかれましては、本市の市政運営により一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
最後になりましたが、一般社団法人尼崎市医師会の今後益々のご発展と皆様方のご健勝ならびにご多幸を祈念いたします。

 

 

今年はリスクコミュニケーション元年
尼崎市保健所長 濵田 昌範
新型コロナウイルス感染症禍では、①入院隔離だけでは感染症を終息できないこと、②結局ワクチンができないと成るようにしかならないこと、に加えて③平時からのリスクコミュニケーションの重要性を痛感しました。この3年間中断していた病院立ち入り検査も復活し、書類だけでなく病院の雰囲気や、病院スタッフから直接ヒアリングを行う重要さを再認識しました。前任地の明石市では「今、感染防止対策のチェックと院長・理事長と直接会って新型コロナウイルス感染症の診察への協力をお願いしなくていつ行くの?」との発想で、新型コロナウイルス感染症禍にあっても病院立ち入りを継続し、感染対策ラウンドとして福祉部局とともに高齢者施設の巡回を3周しました。明石保健所職員にはさぞかし迷惑だったと思いますが、有意義な意見交換と同意形成はできたと確信しています。
現在、新型コロナウイルス感染症禍の検証作業をしておりますが、市民病院がないなか尼崎市医師会の皆様は大変ご尽力されたと存じます。一方で、入院勧告がなされた患者の1/3近くが近隣自治体の病院に入院していたことも判明しております。全国的にも確保した病床数と「実際に稼働した病床数」は異なることが問題視されており、市民病院のない尼崎市で、こういった課題への行政の支援のあり方が肝心と感じました。昨年の全国保健所長会議でも、「保健所医師も最前線に立つことを覚悟してほしい」との挨拶がありましたが、私が言うのも何ですが、保健所長は行政官である前に医師なので至極当然の話です。とは言うものの、まずは全国に先駆けて5類移行を国に訴えた尼崎市医師会の皆様が診察していただかないと始まりません。どうぞ今年も、地域住民のためにご活躍いただくこと、よろしくお願いいたします。