『新春のご挨拶』(第613号令和3年1月1日)

『新春のご挨拶』

尼崎市医師会会長 八田 昌樹

 
あけましておめでとうございます。会員の皆様におかれましては、新春を新たな気持ちでお迎えのこととお慶び申し上げます。昨年中は医師会の会務、運営に多大なご協力、ご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
昨年、6月25日の尼崎市医師会定時代議員会で尼崎市医師会会長に選任されましたが、この半年間、医師会の最重要事項は新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の対策でした。
COVID-19は、2019年12月に中国の武漢で報告されて以来、パンデミックに流行し、日本でも春の第1波、夏の第2波、そしてこの秋から冬にかけて第3波が猛威を振るっています。
尼崎市医師会は行政と協力して早い段階から尼崎市臨時診療所(PCR外来)を立ち上げ、少ない保障にも拘らず会員の皆様の献身的なご協力で滞りなく運営できています。
また、9月からは「帰国者・接触者外来相当医療機関」として一般医療機関で唾液PCR検査を行う体制が整い、11月からは「あまがさき診療・検査医療機関」として登録した医療機関が、発熱外来やPCR検査を行っています。県立尼崎総合医療センターは、当初から感染症指定病院として兵庫県全体の重症者・中等症者を受け入れ、他の民間病院は発熱外来や帰国者・接触者外来を行い、関西労災病院はCOVID-19以外の緊急患者を受け入れてきました。しかし、第3波が爆発的に感染者数を増やし、医療提供体制は逼迫し、いつ医療崩壊が起こってもおかしくない状況になっています。病院は経営が悪化し、受診抑制によって医療機関の医業収入も減少しました。
新年早々、暗い話になりましたが、COVID-19による医療崩壊を阻止すべく、本年も会員の皆様のより一層のご支援ご協力のほどお願い申し上げます。
昨年は、COVID-19のために理事会、地区長会をはじめ、各委員会もWeb会議が主体とならざるを得ませんでした。Webのメリットもありますが、やはり顔を合わせて場の雰囲気がわかる会議は必要だと考えています。東京オリンピックも何とか開催して欲しいと思いますが、果たしてどうなるでしょうか。尼崎市医師会も6月の学術デー、秋の市民医療フォーラム、あなたのカラダにいいことデイ、そして令和3年度の新年祝賀会は例年通りに開催したいと祈っています。
それでは、令和3年が、会員の皆様にとって素晴らしい年になりますことを祈念して、新年の挨拶とさせていただきます。

 

『新春号に寄せて』

尼崎市長 稲村 和美

新年あけましておめでとうございます。
尼崎市医師会の皆様方には、日頃より市民の健康寿命を伸ばす事を一番の目標に、保健・福祉・医療の分野でご尽力いただいておりますことに深く敬意を表します。
特に、昨年より世界的に猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症に係る対策につきましては、帰国者・接触者外来やPCR検査の実施をはじめ、様々な取組にご協力をいただいておりますことに心から感謝申し上げます。
本市におきましても、市民の健康寿命の延伸や、「生きがい」を持って暮らす高齢者を増やすこと等を目指し、貴会のご協力のもと平成30年(2018年)1月に開設しました尼崎市医療・介護連携支援センター(呼称:あまつなぎ)における支援のほか、生活習慣病予防や介護予防など様々な取組を効果的に実施してまいりますとともに、地域社会全体で支え合う健康なまちづくりを進めるため、引き続き、市民や関係団体等と互いの強みを生かし合えるパートナーシップを築いていきたいと考えております。
また、新型コロナウイルスに係る感染症対策についても、引き続き必要な施策を講じてまいります。
貴会の皆様方におかれましては、これまで以上にお力添えを賜りますようお願い申し上げます。
最後になりましたが、尼崎市医師会の今後益々のご発展並びに皆様方のご健勝とご多幸を祈念し、新年のごあいさつといたします。