第59回尼崎市学校保健大会の報告(第567号 平成29年3月1日)

第59回
尼崎市学校保健大会の報告
2・6
尼崎市学校保健会会長 中川  勝
今年度も平成29年2月6日に第59回尼崎市学校保健大会が開催されました。会場は尼崎市教育総合センターが改装中で使用できないため、医師会館隣の尼崎市立中央公民館大ホールを会場としました。開会式では例年のごとく会長挨拶に続き、祝辞が尼崎市長(代読)と三師会代表として尼崎市薬剤師会の牧会長、徳田尼崎市教育長によって述べられました。続いて12名2団体の学校保健功労被表彰者の表彰が行われました。表彰に預かった6名の長年学校医をつとめられた先生がた、おめでとうございました。
その後研究・実践発表が行われました。口頭発表は3題で三師会からは学校歯科医部会の朝井矯正歯科の朝井寛之先生の「健康な歯並びのためにできること」、養護教諭部会から「けがの防止をめざした取組み」、保健主事部会から「食育についての取組み」が発表されましたが、歯科医の朝井先生の講演の中で生まれつき永久歯が生えない異常があり、その理由は上顎犬歯が埋没しているためであるが、その埋没歯が隣の切歯歯根を圧迫することにより歯根が吸収され、最悪の場合は犬歯が生えないばかりか圧迫された切歯まで脱落してしまう、これを防ぐためには小学校低学年のうちにパノラマX線写真を撮ることが有効である、と述べられたことが医科の私にも印象的でした。
最後の特別講演は武庫川女子大学の谷本敏子教授による「血液型とニセ科学」という講演が行われました。先生はニセ科学の代表として血液型と性格分類を俎上に挙げられましたが、A・B・O・AB型の4分類がたまたまちょうど良かった、もし2分類では簡単すぎ10分類では多すぎるというところでもっともらしい分類となり、世上に広まったのではと話をされました。さらにマイナスイオンの話もニセ科学の代表の一つで、家電製品販売の商業主義がこれを助長しているとも述べられました。私個人的にニセ科学(疑似科学)がはびこることは現代科学が複雑化しすぎて素養の無い人には科学も魔法も同じであるためかなと思いましたが。混ぜっ返すようですが血液型と性格はお酒の席で女性と話のきっかけにする最良のツールなのに、と思いながら講演を聞いていました。
最後に大会に出席して、写真まで撮って頂いた児玉副会長にはありがとうございました。