1)疾患の特徴  
病原は百日咳菌で飛沫感染による。潜伏期間は6~15日。顔を真赤にしてケンケンと短く咳き込み、その後吸気時にヒューと喘鳴がきこえて吐きやすいといった独特な咳が特徴。小さい乳児では無呼吸発作や肺炎、脳症などの合併で生命にかかわることがある。乳児期後半以降では症状は軽くなるが、成人でも罹患する。予防接種が有効であり、乳児期にすませておきたい。  
2)登園登校基準  
特有な咳が消失するまでは出席停止とする。
 
3)予防は  
百日咳ワクチン(3種混合ワクチン)接種を1才までに受けることが大切です。
患者さんの隔離は約4週間必要です。
 
4)将来の見通し  
治るのに約3週間かかります。
5ヶ月以下の乳児では重症になることがあり、注意が必要です。