1)疾患の特徴  
腸炎型ウイルス(エンテロウイルス、小型球形ウイルス、アデノウイルスなど)が主な病原で、時に細菌(カンピロバクター属、サルモネラ菌、病原性大腸菌(O-157)、腸炎ビブリオ)によるものもあり、経口感染、接触感染でおこる。食中毒もこの中に入ります。発熱、下痢、腹痛が主症状で病原体によって症状好発時期が異なる。腸炎ビブリオは夏期に集中する。ロタウイルスは乳幼児に冬期に白色便性下痢をおこす。鑑別診断が大切である。  

2)予防は  
最近、腸管出血性大腸菌感染症(O-157)が時にみられている。早目に医療機関に受診することが大切である。排便後やおむつ処理後の手洗いが大切である。  

3)将来の見通し  
乳幼児は脱水症に注意すること。