1)疾患の特徴  
A群ベータ溶血性連鎖球菌(溶連菌)による感染症で、扁桃炎など上気道感染症、皮膚感染症、猩紅熱など多様な症状を示す。合併症として、リウマチ熱、急性腎炎などがあり、さらに最近では急速に重症化する激症型が注目されており、早急に入院加療を必要とする場合がある。症状が強い間は安静を守らせ、経過を十分に観察する必要がある。主に飛沫感染であり、潜伏期間は2~4日、猩紅熱は、1~7日。予防はうがい、手洗いなど一般的な方法しかない。必要があればペニシリン製剤による予防的治療が行われる。

2)登園登校基準  
適切な抗生剤治療が行われれば、ほとんどの場合24時間以内に他人への感染を防げる程度に病原菌を抑制できるので、治療開始後24時間以上を経て、熱もなく、全身状態がよければ登園・登校は可能である。