新年のご挨拶 (第565号 平成29年1月1日)

新年のご挨拶
尼崎市医師会会長 黒田 佳治
新年明けまして、おめでとうございます。会員の皆様にはご家族と共に輝かしい新年をお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。会員の皆様のおかげをもち、尼崎市医師会100周年も昨年無事迎えることができました。今年から新たな100年に向けての出発の年となります。100年の歴史を見てもわかるように、時代の流れ、社会環境の変化に応じて尼崎市医師会も変わっていかないといけません。昨年、世界では、イギリスのEU離脱、アメリカのトランプ次期大統領選出、韓国朴大統領の弾劾、北朝鮮のミサイル発射、自衛隊の駆けつけ警護の閣議決定など世界情勢が不安定になってきているように感じます。日本では人口の減少、少子高齢化、多死社会、認知症問題、社会保障費の増加抑制など2025年に向け日本における医療、介護の整備が「地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律」(医療介護総合確保推進法)を元に進められています。平成30年から医療、介護、福祉連携は市町村単位で行われます。尼崎市と尼崎市医師会が協働し、これから尼崎市にお住いの高齢者とご家族を支える地域包括ケアシステムを医療介護福祉の多職種連携で構築していかなくてはいけません。高度急性期病院、急性期病院、回復期病院、慢性期病院、リハビリテーション病院、地域包括ケア病床、老人保健施設、要介護高齢者の長期療養・生活施設、在宅医療等の役割分担と連携をするため、これからの尼崎市医師会の役割が一段と重要になると思います。一人でも多くの市民が健康で生活できるように、尼崎市が推進していますヘルスアップ事業への協力、医師会が主催および協催しています尼崎市民医療フォーラム、尼崎禁煙市民フォーラム、尼崎糖尿病市民フォーラム、適塩化フォーラム、認知症サポートネットワーク、骨と関節の日、目の愛護デーなど予防医学の推進も強力に行っていかなければいけないと思います。人々は健康で安心、安全な暮らしを求めています。私たち医師会員の使命として、市民の望みをかなえるため、常に考え、常に行動していかなくてはならないと思います。
h-Anshinむこねっとも順調に発展しています。「二次救急システム」は消防局、救急病院にはなくてはならないシステムになり搬送の問い合わせ件数の低下という目に見える形で証明されています。「患者情報共有システム」が全体としてまだ活用されていません。病診、病病連携のため、是非患者さんのためにご使用くださいますようにお願い申し上げます。
本年も会員の皆様、事務局職員の皆様の御協力のもと、尼崎市医師会が「和」をもってさらに飛躍できますように会務に邁進して参りたいと思います。平成29年が皆様にとってすばらしい年になります事を心から祈念し、新年の挨拶とさせていただきます。